一か月ほど前に、岡山県浅口郡里庄町の仁科芳雄博士の生家に行ってきました。正確には岡山県浅口郡里庄町浜中でしょうか。
岡山から国道2号線を西進
国道2号線を岡山から西に進み、里庄町浜中付近の信号のない細い交差点を右折しました。トヨタ自動車の販売店のあたりです。数百メートル走ると川沿いに外壁をレンガ張り風の黄色っぽい建物が見えてきます。仁科会館ですね。
町の公民館も兼ねているようです。近所の子供が何人かで庭で自転車に乗って遊んでいます。会館の正面で、お決まりの手指消毒をしてから入館します。館内には子供も何人かいますが、仁科博士の偉業を顕彰する展示物もいっぱいです。
原子物理学の父
ここで遅まきながら仁科博士のことを少し紹介しますね。基本的にこの仁科会館に展示してある資料に書いてあることです。博士は日本の原子物理学の父として、多くの研究者に示唆を与えたかたです。日本のノーベル賞の始まりである湯川秀樹博士や朝永振一郎博士を直接指導された方だそうです。
1890年に岡山県の現・里庄町浜中に生まれ岡山中学などを経て、東京帝国大学電気工学科を首席で卒業されたそうです。
30歳ころからヨーロッパ留学し、デンマークのコペンハーゲン大学で量子論の創始者、ニールス・ボーア博士に師事しました。デンマーク滞在中に「クライン・仁科の公式」により、若くして世界的な著名人となりました。
帰国してからは、理化学研究所主任研究員となり、後進の指導に励むとともに、日本で最初の加速器を作っています。科学の最先端で活躍された仁科博士も、終戦時にはGHQとの交渉事等苦労も多かったようです。
仁科博士の生家
館内の職員の方が、仁科博士の生家が近いと教えてくれたので、行って見る事にしました。来た道を南に下り、国道2号線を渡ります。信号がないので気を付けて。国道を渡って数百メートルも行かない内に在りました。少し小高い所に白壁の昔風の建物が建っていました。日曜日でなかったので開いていませんでしたが、普段の日曜日に6時間ほど公開されているようです。ホームページでご確認くださいね。
DSC_0652仁科博士生家
公園のタワー
記念撮影をしてから、帰ろうかというときに変わったタワーが見えてたので探しに行こうという話になりました。近くの公園の方角へ車で行くと、頭部の丸い大きなタワーが建っていました。何か海抜何メートルとかを表しているようです。
DSC_0655公園のタワー
ミュージシャンの実家
暗くなってきたので帰ろうかと言ったら、連れがさっき通った酒屋さんに寄りたいと言うので、道を戻りました。すぐに見つかって、弁当とお茶を買いました。連れが買い物をしている間、暇なので店の外で待っていました。いやあ、家から100キロ圏でこんなにすごい博士がいたのか、などと感慨に浸っていました。
しかし何時まで経っても出てきません。何やら店内の装飾品を撮影したりしています。なんだろうと思っていましたが、分かりました。シンガーソングライターのFujii Kaze(藤井 風)さんの実家が近くて、お店にも藤井さん関連のグッズが展示されていたようです。
風さんと言っても全く知らなかったのですが、武道館公演もした、若手の方のようです。いやあ、びっくりしましたねえ、近くにもいろんな人が居るもんだねえ。
さあ、国道2号線から瀬戸大橋を経由して、自宅までドライブだ!
追伸
博物館に興味のある方は、ブログ内の記事として【天体望遠鏡博物館】や【長船刀剣博物館】の記事もアップしてありますのでご参照ください。
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